2023/01/24 17:46
綿畑では収穫が済みました。春さきまで畑の作業はお休みです。
たくさんの人との出会いをもたらしてくれた綿に感謝しつつ
綿のことを少し紹介させていただきたいと思います。
棉という漢字ですが、今はあまり使われなくなりました。植物の時は棉、糸になってからは綿と書きます。
コットンボールが熟すと殻の中から5つほどの房に分かれた白いわたが出てきます。
房は種を守るようにびっしりとついた繊維がまとまったものです。
しっかり着いているので、手で取り分けるのは結構手間取る作業です。
昨年、開催した阪神百貨店さんとのイベントでは、この綿の健気(けなげ)さを体感していただきたいと思って、棉の繊維が付いたままの種を栽培用にお配りしました。参加者の皆さん、種からこれをむしり取るのに苦労されたようです。
種を取り除くと繊維は意外なほどにふんわりします。これを揃えて撚りをかけたものが糸です。
さくらコットンは、棉を栽培するときも、摘んだ棉を糸にするときも、できた糸をつかって衣類に仕立てるときも、できるだけ自然な状態が保てるように綿に向き合います。
着る人が生成り(きなり)の綿の風合いを愉しんでくださいますように。。との願いを込めて。